モルモットを飼育していると、様々な行動の中に、「これは?!」と、いつもと違う行動を見ることがあります。

初めての飼育者は、それが何の合図かを知らずに、色々なことを考えすぎて、オロオロするかも知れません。

まさか、それが「発情期」だとは思わないかも知れませんし、知っていてもメス1匹でも、それは訪れるのかと疑問に思う飼育者もいるかも知れません。

今回は、モルモットの発情期について色々調べてみようと思います。

どうぞ参考にしてくださいね。

モルモット 鳴き声 行動 におい 発情期

モルモットの一生

モルモットの一生について、まず、65日前後でこの世に生まれます。

オスは60日(約2ヶ月)ほど、メスは45日(1ヶ月半)ほどで立派な大人になります。

モルモットは、生まれた時には、すでに大人の小型版(目も見え、毛も生えそろい、歩けるなど)です。

赤ちゃんモルモットの姿は立派なモルモットですが、約3週間は、お母さんからの授乳です。

生まれて4ヶ月頃から約2ヶ月間が、妊娠適齢期です。

その前に発情期を迎えますが、生後2ヶ月頃には、すでに母になる準備ができる訳です。

この間に何度か出産を繰り返し、この世に生まれてから5年~10年で、その一生を終えるということです。

発情期のオスの様子

調べによると、オスの発情期は決っていなくて、ほぼ1年中の様です。

ですが、メスを目の前にすると、低い独特の鳴き声(「グルルル~」または「ブルルルル」を繰り返す)を上げて、メスのおしりのにおいを嗅ぎ、その次にメスの体の後ろから乗る様にかぶさって、体を丸めて共寝します。

また1年中発情しているオスの方が、メスよりもにおいが強いというのは飼育者の間では有名な話で、初心飼育者を驚かせるほどだそうです。

オスは、メスの発情期に合わせることができます。

ただ、オスが発情期をむき出しにしてメスに近付いても、メスの受け入れができていないと、警戒されたり嫌がられたりして、返って逆効果になり、メスにとって良い影響とはいえません。

いずれにしても、オスにとってもメスにとっても、相手を引き付ける子孫繁栄のためのフェロモンは大切な役目を果たしています。

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発情期のメスの様子

メスが発情すると、オスの出すにおいに自分から進んで引かれていきます。

オスのにおいを嗅いで、後ろをついて回ります。

オスは、1年中発情しているということですが、メスのこの時期はオスの比ではない様です。

調べによると、メスの発情期は、16日前後の周期でおとずれるので、この周期で臭いが強くなるということでしょう。

オスにとって、メスのこの時期が共寝のチャンスになります。

発情期のメスの体の変化は、発情期にだけ開く膣と腫れる生殖器、人間などがモルモットの背中を手でなでると、背中を丸くしてオスを受け入れるポーズを取ります。

その背中を弓の様に丸くする姿を「ロードシス反応」と呼んでいます。

また、メスには、産後の「後分娩発情」と呼ばれる時期があるそうです。

メスは、出産後10時間ほどで、次の発情が起こり、排卵があり、妊娠ができる様になります。

ですが排卵の数が多いので、たくさん生まれる可能性があり、その分メスの体への負担が大きくなり、例えば「妊娠中毒症」などの病気にかかる危険度が上がります。

メスの「後分娩発情」では、オスを、また、追い始め、オスは共寝しようとしますので、できるだけどちらかを避ける様にした方が良い様です。

まとめ

モルモットの発情期について、オスは、1年中発情期(発情している)ですが、メスは、16日周期で発情期がくるということが分かりました。

また、においに関しては、オスは、1年中、におうため飼育者が困るほどですが、メスは、発情周期がはっきりしているので、その時期に強くなるということも分かりました。

オスは、共寝がいつでも可能なので、メスと一緒にしていると、メスの事情などお構いなしに追いかけ回し、メスに嫌われてしまう「悲しい習性(性(サガ))」があり、メスは、発情期を迎えると、自分からオスを追い回すなど、一変する態度には、一見「わがままな姿」に映ります。

ですが、私が考えるに、オスの要望に応えていると、メスの体に大きな影響を与え、それどころか、命の危険にまでさらされる自体になるのでは・・・と考えると、自然の法則はよく考えられているものだと思いました。

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