動物を飼いたいけど、犬や猫は室内飼いは難しいし、ちょっとお世話が大変そう。

ハムスターやうさぎも可愛くて良いけれど、ハムスターはほとんど声を出さないし、うさぎには元から声帯がないので、濃密なコミュニケーションを望む方や、思う存分甘えて欲しいと願う方には物足りないかもしれません。

モルモットは群れで行動し、鳴き声で積極的にコミュニケーションを取り合う動物。

育て方次第では、飼い主さんにべったり懐かせることも可能です。

撫でられたモルモットが甘え声で鳴くのを見るのも可愛いでしょう。

ですが、「積極的に鳴く」というその行為が、夜中、皆が寝静まっているときに繰り返されればどうなるでしょう。

人間側がかなりのストレスを感じますよね。

モルモットが夜中に鳴くのはどのような場合なのか、調べてみました。

モルモット 夜中 鳴く

モルモットが夜中に鳴く

  • 「ピピピピピピピ……」とアラーム音のように鳴く

昼間は十分に遊んであげているし、餌もたっぷり、水も綺麗だし、部屋の掃除も完璧。

でも、なぜか夜中に時計のアラームのような鳴き声で、「ピピピピピピピ……」と鳴くことがあります。

前触れなく、突然の機械音のような鳴き声に火災警報器の音と勘違いし、「ええっ、火事?」と慌てて飛び起きたという飼い主さんもいます。

モルモットは、ゲッ歯目 テンジクネズミ科 テンジクネズミ属の生き物で夜行性です。

明るい昼間に行動すると上空からの天敵に狙われ、危険です。

南アメリカ原産の動物で、アナウサギと同様、日中は穴の中で隠れて生活しており、暗くて狭いところが大好きです。

小動物は直射日光に照らされると体温が過剰に上がってしまうため、昼間は穴の中に隠れているとも言われます。

夜行性の動物は色覚が発達しないとも言われており、コミュニケーションツールとしての視覚は重要視していないそうです。

ペットとしてのモルモットは、飼い主さんの生活パターンに合わせて半昼行性に移行してくれる子もいますが、本質的には夜行性のため、夜中に活発になるのは仕方のないことです。

さて、前述の「ピピピピピ……」とアラームのように鳴くのは、モルモットが何か強い恐怖心や警戒心を感じたときです。

そのまま放っておくと、モルモットがストレスを受け続け、パニックを起こすかもしれません。

モルモットが怖がっている対象自体を取り除いてあげてください。

本来、夜行性であり、視覚はあまり発達していないため、暗いのは怖くないでしょう。

聞き慣れぬ音に反応している可能性があります。

外の音が聞こえないように、ケージの位置を変えてやるなど工夫しましょう。

また、飼育環境の変化に弱い動物ですから、住み慣れたケージを取り換えた時なども、夜中にモルモットが不安を覚えて鳴く原因になり得ます。

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  • 「キュピィキュピィーキュピィキュピィー!」とサイレンのように鳴く

夜中に何度もケージを齧ったり、訴え続けるように鳴いていれば「かまって!」と要求し、叫んでいます。

夜間の睡眠を妨げられた飼い主が根負けし、モルモットにオヤツをあげたりすれば、「鳴けばオヤツが貰える」ことを学習します。

起きて様子を見に行ったり、オヤツをあげてはいけません。

そのうち、「ああ、この時間(夜中)に鳴いても貰えないんだな」とあきらめてくれます。

まとめ

モルモットが夜中に鳴くのには、必ず理由があるからです。

不安で怖くて鳴いているのか、それとも単なる「かまってちゃん」なのかを見極め、落ち着いて対処しましょう。

鳴き声に苛々しても、決して怒鳴ったり、叩いたりして怯えさせてはいけません。

モルモットはなぜ怒られたかを理解できません。

叩かれたりすれば、単に飼い主さんを「怖くて嫌な人」と認識するだけです。

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