牧草や野菜などを主に食べる草食動物のモルモット。
モルモットがかかってしまう病気に腸閉塞があります。
その症状はどういうものなのでしょうか。
また、食べ物のどんなところに気をつけたらいいのでしょうか。
私たち人間でもおこりうる病気です。
腸閉塞について調べてみました。
腸の病気・腸閉塞とは?
腸閉塞について説明しましょう。
腸の一部が狭くなったり、腸の動きが悪くなることで、内容物がつまり、突然おなかが張って(膨満感)痛みがでたり、吐き気、嘔吐する病気です。
腸のつまりがひどくなると、腸にあった内容物が逆流してきて嘔吐する場合があります。
そのとき便のにおいがすることもあります。
これらの説明は、人間に対してのものですが、同じ哺乳類なのでモルモットにも同じことがいえると思います。
モルモットの食欲がなく、嘔吐を繰り返す、下痢をする、ふんに血が混ざっているなどの症状がでたら、その嘔吐物やふんを持参し、すぐに動物病院にいくことです。
腸の病気にならないよう、普段から注意することは?
モルモットの腸の中には、目で見えない菌がたくさん生きていて、モルモットに必要な栄養素やビタミンを作るのに役立っています。
これらを腸内細菌といいます。
モルモットにとって大切なのは、餌の中に含まれている繊維質です。
腸内細菌が正常に活動するには、この繊維質が必要なのです。
胃腸を刺激し、動かす作用があるからです。
この繊維質が少なくなると、善玉菌が少なくなり悪玉菌が増えていくのです。
繊維質を多く含むモルモットの餌は、乾いた牧草・チモシーです。
このチモシーの大事な役割とはなんでしょうか。
腸の働きを助けるチモシー
チモシーの大きな役割は、噛むことによりモルモットの歯を摩耗させるだけでなく、繊維質を多く含み、腸の動きを正常なものにすることです。
成長期の子どもや妊娠しているモルモットは、栄養がより多く必要なため、専用のペレットを適量食べさせます。
ですが、その他のモルモットならば、ペレットも必要不可欠ですが、このチモシーが主な食べ物といっていいのです。
たんぱく質や、脂肪の含まれる割合が多い専用フードを主に与えると、繊維質の多く含まれるチモシーをあまり食べなくなってしまうのです。
そのため、善玉菌が増えず腸の病気になってしまうのです。
モルモットやウサギなどの草食動物は、カロリーが低い草が主食なため、常に餌を食べていなくてはなりません。
また、敵におそわれる心配から睡眠時間も短いのです。
モルモットの腸での消化が正常にできるよう、ワラや、チモシーが重要なのです。
まとめ
腸閉塞がひどくなると手術になるそうです。
早めに受診し、薬などの処置で済むようにしたいですね。
腸閉塞にならないよう普段からモルモットのふんの回数を観察し、便秘気味なら軽くおなかをマッサージしてあげてください。
急な環境の変化や、ストレスにより食欲がなくなりふんが数時間でなくなってしまうこともあります。
専用フードも大切ですが、繊維質の多いチモシーをいつでもそばにおいておくといいと思います。
腸の働きをよくし、腸の病気を予防します。
そして臼歯不正咬合を防いで、ストレス解消、そしてひまつぶしに食べるのです。
モルモットは自分でビタミンCを作り出すことができないので、専用フードや、新鮮な野菜・果物は必ず食べさせてください。
モルモットがまだ赤ちゃんの頃に習慣づいた食生活は、なかなか改善できないそうです。
ビスケットなどの人間のお菓子はおすすめできません。