比較的丈夫で飼いやすいペットとして人気のモルモットですが、モルモットが罹りやすい病気に腎疾患、尿路結石や膀胱炎などが挙げられます。

予め知識として蓄えておけば、病気の予防にもつながりますし、いざという時にもすぐに対処できます。

モルモットが排尿するときに血尿が出る、排尿時に痛そうに鳴く場合について調べてみました。

モルモット 排尿 血尿 鳴く

モルモットの泌尿器疾患について

モルモットの泌尿器疾患には、大まかに分けて腎疾患によるものと、膀胱及び尿路疾患によるものとがあります。

腎臓は、血液中の老廃物を取り除いて尿をつくり、体内から排出したり、尿の濃さや量を調節し、体内の水分を一定に保つ働きをしています。

排尿時に血尿が出るのは、腎臓をはじめとする異常や、膀胱及び尿路の異常によるものが考えられます。

腎臓や膀胱、尿道などに生じた結石や炎症により出血し、血尿という症状で発症を知ることになります。

ペットシーツに赤い液体がつくなど血尿が疑わしければ、すぐに専門病院で調べてもらいましょう。

腎疾患

高齢のモルモットが罹りやすい病気です。

なかなか発見が難しく、重い症状が出てから気づいて慌てて獣医に連れて行く、といった傾向が見られます。

じっと動かず、だるそうにしていたり、食欲不振に陥ります。

重症になると血尿や、体重減少などの症状が現れます。

尿路結石

モルモットの尿は日頃からカルシウムが多く含まれているので、正常時にも白濁しています。

このカルシウムの成分が原因で、膀胱内や尿管、尿道などに結石ができる場合があります。

低品質の餌(カルシウム含有率が高いもの)を食べ過ぎていたり、尿路感染や、年齢的なもの、肥満などが原因となります。

一度結石の核が生じると、徐々に大きな結石へと移行してしまいます。

腹痛のせいでうずくまり、食欲不振になります。

血尿も見られ、排尿の度に激痛を伴うので、苦しげに「うっ」と短く鳴く場合があります。

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膀胱炎

主な原因は、尿道の細菌感染です。

結石の付随症状として膀胱炎になる場合もあります。

不衛生な環境下での飼育で雑菌が尿道に入ってしまい、膀胱炎になってしまうこともあります。

血尿や頻尿が見られ、細菌で爛れた傷口に尿が滲みたりして痛んだり、炎症のために痛みを生じ、排尿時に苦しげに「キュー」と鳴くこともあります。

生殖器疾患

モルモットのメスの子宮内に膿が溜まり、血尿のような出血があったり、食欲不振や悪臭尿の症状が出ます。

膀胱炎や結石と似たような症状を示すので、生殖器疾患と断定するまでに至るのは、専門医であっても難しいと言われます。

まとめ

カルシウム含有率の高い餌は与えないようにしましょう。

水分不足も原因となるので、日頃から新鮮な水分補給がいつもできるようにしてあげましょう。

クランベリーの実が、尿路結石や炎症の予防に役立つともいわれています。

モルモットが排尿時に苦しげに鳴いたり、血尿の症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

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