普通、糞は、排泄物ですから、当然ながら汚いもの、病原菌発生の源として捨ててしまうのは当たり前です。

特に、私達人間は、水洗トイレまで設置するほど避けているのですが・・・

どうやら、モルモットの様な草食動物にとっての糞は、大切なものもあるらしいのです。

大切に巣に保管して溜め込んでいる訳ではありません。

あろうことか、その糞を食べるそうです。

どうしてそんなことをするのでしょうか。

調べてみたいと思います。

モルモット 食べる 糞 肥料

モルモットの必要な栄養素

  • 主食:牧草・ペレット・野菜

この3種類のバランスが取れていれば、健康には過ごせますが、これだけでは100%の栄養が摂れたとはいわない様です。

モルモットの様な草食動物には、もう一つ重要な「盲腸糞」というものがあります。

  • 盲腸糞

調べによると、私達にはもう用がない盲腸ですが、モルモットにとっての盲腸は、まだまだ現役で、その役目を果たしている様です。

盲腸の中でタンパク質やビタミンBなどが作られ、それらの栄養素を取り込んだ糞を「盲腸糞」といいます。

少し柔らかくて、通常の糞(2~3cm)よりも小さい糞だそうです。

食糞について

盲腸で作られた「盲腸糞」は、栄養素の詰まった糞ですが、モルモットの肥料になる糞です。

その肥料である糞を食べることを「食糞」といいます。

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食糞の必要性

草食動物であるモルモットは、文字通り「草」が主食ですが、草は、それほど栄養価が高くありません。

そこで、考え出されたのが「食糞」です。

食糞をすることで、一度では摂り切れなかった栄養素(盲腸の中で作られたタンパク質やビタミンBなど)を、もう一度食べることで、モルモットの体にとっての「肥料」となって、再利用されているのです。

食糞の方法

モルモットが食糞する時は、肛門から直接食べるので、なかなか飼育者が目撃することは難しい様です。

その動作は、毛繕いと大変よく似ているそうです。

なんと1日に170回前後も食糞するそうですよ。

しょっちゅう毛繕いしている様に見えて、実は、食糞を挟んでいるということになりますね。

まとめ

調べてみて分かったことは、モルモットにとっての糞の仕組みは、私達のとはだいぶ違う様でした。

「盲腸糞」は、普通の糞と違った「作り(柔らかく、小さい)」であることに、製造場所が違うということも想像ができます。

だからといって、それを食べることで栄養が補えることをすでに知っているモルモットには、本当に驚きました。

モルモットにとって、「盲腸糞」は、必要な栄養素が詰まったカプセルの様なもので、本物の「肥料」だったのです。

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