モルモットを飼育していると、｢自分の手で繁殖させてみたい｣と思い立つ飼育者は多いと思います。
ちょうど、オスとメスのつがいで飼育している場合は、自然に赤ちゃんが誕生することでしょうし、そうでない場合は、お見合いをさせて相性の良い相手と結婚させることもできるでしょう。
モルモットのメスが発情してオスと共寝をし、妊娠したのが分かった時は、本当に嬉しいものです。
産まれてくるまでが、とても楽しみでしょう。
ですが、いつ頃産まれるのかが分からないと不安にもなりますね。
今日は、メスの出産に関することについて、色々調べてみます。
メスの妊娠期間と赤ちゃんの数について
調べによると、メスの妊娠期間は、赤ちゃんの数によって多少の違いはありますが、65日前後だそうです。
もう少し詳しくいいますと、赤ちゃんの数が少なければ60日もかからず、多ければ70日を少し超えることもあるということです。
赤ちゃんは、子宮の中でギリギリまで大きく成長します。
赤ちゃんの数が少ないと、お母さんの子宮の中で育ちすぎるので難産になる可能性があり、赤ちゃんの数が多いと、赤ちゃん自身が小さくて生命力も弱い傾向になるそうです。
そうやってバランスを取っている様ですが、そんな時、どうしてもお母さんを持ち上げなければならなくなった時は、下敷きやちり取りなど、何か板状のものに乗せるほど神経を使わないと、子宮が損傷する場合があるそうですので、想像すると怖いですね。
調べによると、理想の赤ちゃんの数は3匹ということが分かりました。
メスの出産の準備について
１番良いのは、共寝の日が分かることです。
そうすれば、出産日もある程度特定できますから、準備はしやすくなります。
ですが、そう上手くいくとも限りません。
一般的には、モルモットの出産日の予想は困難で、そんな中でも兆候が見えたら、メスには、できるだけ触らない様にし、掃除もなるべく少なくして、様子をうかがいましょう。
もしも、妊娠が空振りだったとしても、それがはっきりするまでは、出産の準備として、栄養の充実とゲージの保温、音や人の話し声など、静かな環境に細心の注意を払ってあげましょう。
オスのモルモットもメスの安静と安定の妨げになりますから離してください。
出産間近まで食欲があり、元気に動き回るのが妊娠したモルモットだそうです。
異変に気が付いたら、妊娠ではなく病気の場合も考えられますので、よく観察して獣医さんに見せましょう。
メスの出産の兆候について
めでたくメスのモルモットが妊娠した場合、いつもよりも過敏状態になっていると感じた時は、それが兆候の１つになります。
ですが、出産前に見られる行動や仕草が普段と違うことで予想しなければならないこともあります。
それは、個体によって体質やその時の体調などによるので、普段と違う様子がすぐ分かる個体と、変化が鈍い個体がいます。
こうなると、飼育者の観察力に頼るほかなさそうです。
もし自信がない時は、獣医さんに相談することが、唯一の方法です。
出産日のおおよそは、赤ちゃんがお腹の中で動き始めてから18~20日ぐらいです。
もし、その個体が妊娠した当初から獣医さんに受診していたら、レントゲン写真で骨盤が開いているかどうかや、赤ちゃんの様子などを知ることができます。
出産が近づくと、骨盤近くの筋肉が緩んで、赤ちゃんが産道を通りやすくします。
産道が15mmまで開くと48時間以内に出産が始まります。
モルモットも人間と同じ様に、陣痛というものがある様です。
陣痛は、身の置き場に困るほど痛いものですが、モルモットも同じ様な体験している様で、じっとしていられないのか、その場をクルクル回ったり、身をよじったりします。
赤ちゃんが生まれるわずか前には、産道は最大の20mmに達し、赤ちゃんが産まれる様子や、お母さんがいきんでいる様子が見て取れ、貴重な出産に立ち会うことができるでしょう。
まとめ
調べて分かったことは、モルモットの出産の準備は、人間と違って、できることはほとんどありません。
最低限の｢清潔｣と｢静かさ｣と｢適温｣があれば、モルモットは自分の力で出産します。
タイミング良く出産に立ち会うことができれば、あとは｢応援するだけ｣という飼育者もいるほどでした。
ですが、もし妊娠していなくても共寝が事実であれば、個体の体を気遣うことが大切です。
そうすることで、万が一の病気の発見にもつながります。
飼育者の間では、｢出産の兆候が分かり難い個体もいる｣との声がたくさんありました。
理想の赤ちゃんの数は3匹でした。
赤ちゃんの数が少ないとお母さんに負担がかかり、多いと赤ちゃんに良くない影響が出る、これこそが自分達の力ではどうしようもない｢自然淘汰｣なのかと思わされました。
