ペットは生き物ですので、種類や個体差はあれども、或る程度の動物臭は覚悟しなければなりません。

犬臭い……などとよく聞かれますが、犬はこまめにシャンプーすることで、或る程度の臭いは防ぐことができます。

ですが、モルモットは基本的にはお風呂に入れてはいけない動物ですよね。

そこで、今回はモルモットの糞や尿は臭いのか、体臭はどうなのかを調べてみました。

モルモット 糞 尿 体 臭い

モルモットの体の臭い

モルモットの体自体は臭いません。

ですが、お尻の肛門部にある「皮脂腺の分泌液の臭い」と「恋をしているときの発情期の独特な臭い」があります。

それが気になって仕方がない、という飼い主さんもいます。

モルモットのメスは発情周期があり、15日~17日周期で発情します。

オスは発情周期がなく、年中発情が可能なので、悩まされる方も多いかもしれません。

お世話をしているうちに、徐々に人間の鼻の方が慣れてしまってほとんど気にならなくなる、というパターンもあるようです。

どうしても気になるようなら、ぬるま湯でモルモットを優しく拭いてあげるなどで対処しましょう。

また、モルモットはトイレを覚えないので、気軽に自分の糞尿の上に寝転がってしまいます。

毛や皮膚に糞尿がこびりつけば、当然、体も臭いますので、ケージの掃除や床材の処置はこまめに行いましょう。

モルモットの糞の臭い

モルモットは後腸発酵型の動物の分類に入り、その仲間にはウサギなどがいます。

彼らは盲腸や結腸などの大腸で食物繊維を発酵分解します。

モルモットは他の草食動物に比べて特に盲腸が発達していて、腸の半分くらいが盲腸で占められています。

モルモットの糞には2種類があります。

茶褐色の細長いうんち(1cm程)が1粒単位で、それを2~3粒、続けて排出します。

メスは丸みを帯びた俵型の糞をし、オスは湾曲したバナナ型の糞をします。

臭いはあまり強くなく、一日の糞の量はおよそ190粒程度です。

もう一つ特徴的な糞に、「盲腸便」と呼ばれるものがあります。

「食糞」とも言われ、モルモットは定期的に、出来立てほやほやの小さく柔らかな盲腸便を肛門から直接食べるのです。

盲腸での発酵を済ませた糞を食べることにより、微生物たんぱく質や、微生物が合成したビタミンを摂取しています。

食糞することで再消化・再吸収し、体に必要な栄養素を取り込んでいます。

普通は肛門から直接食べてしまうので、床に落ちていることはありません。

ですが、モルモットの腸内発酵機能が異常な場合、食べ残してしまい、悪臭を放ちます。

腸内発酵が悪い方に傾いている状態のため、ひどい臭いがするのです。

腸内環境の改善のため、食餌に気をつけてあげましょう。

健康な個体は食糞を日常的に行いますので、その直後には口周辺から臭いがする場合があります。

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モルモットの尿の臭い

尿とは、体内の老廃物が排出されたものであり、時間の経過とともに尿の中にある尿素に外部(空気中)から細菌が侵入します。

やがて細菌によって分解され、アンモニアが発生し、悪臭を放ちます。

モルモットの肛門部にある皮脂線から白い分泌液が分泌されるのですが、それが尿に混じって排出されることで、更に尿が臭います。

腸内環境が悪化していることでも尿は臭います。

まとめ

モルモットはストレスに弱い生き物です。

体調を崩せば、糞尿や体に変調が見られ、臭いもひどくなることでしょう。

モルモットはお風呂を好む動物ではないので、ケージの掃除を徹底しましょう。

掃除を怠り、大量の糞がうず高く積もるまで放っておくなどすれば、不衛生な環境下におかれたモルモットが、糞尿まみれのまま生活しなければならなくなります。

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