ふわふわもこもこの抱き心地の良さそうな小動物を見かけると、つい、気軽に抱き上げてしまいたくなりますね。

飼っている愛玩犬や愛猫でも抱っこされるのが好きな子もいれば、嫌いな子もいます。

嫌がると犬では暴れて吠えたり噛みついたり、猫では暴れついでに噛んだり引っ掻いたりしますよね。

それに比べ、モルモットははるかに臆病でおとなしい性格です。

恐怖を感じても、攻撃するどころか、緊張で固まるか、パニックに陥ってがむしゃらに逃げ回るのがせいぜい、といったところでしょう。

ですが、いったん飼い主に懐いてくれれば、撫でたり、抱っこもできる愛くるしい生き物です。

そんなモルモットを撫でると鳴くのはどんな時なのか、また、抱っこして鳴くのはどんな時なのかを調べてみました。

モルモット 撫でる 抱っこ 鳴く

モルモットの習性

群れを作って生活する動物で、鳴き声で互いにコミュニケーションを取り合います。

単頭飼いだと寂しがる個体もおり、時間をかけてゆっくりと馴らせば、飼い主を群れのリーダーと見なしてベッタリと懐きます。

飼い主の姿が見えなくなると不安がったり、足元をチョコチョコとついて回って離れなかったり、飼い主の足元にしがみついて抱っこをねだる、などの行動が見られます。

モルモットが鳴くときはこんな時

モルモットはこんな時に、こんな風に鳴きます。

嬉しい時や、甘えている時

  • 「キュルキュルキュル……」の連続音。
  • 「キュキュキュキュッ……」の連続音。
  • 「キュウキュウキュウキュウ……」の連続音。

なんとも言えない、か細く可愛らしい声で鳴きます。

飼い主さんが、鼻筋(目の間から額にかけて)をゆっくりと撫でてあげたり、頭から背中にかけて撫でてあげると嬉しそうに目を細め、甘え声で鳴きます。

リラックスしている時

  • 「グゥルルルル……」の連続音。

喉の奥で低い声で鳴きます。

まるで猫のようです。

目を細めてウトウト、表情は気持ちよさそうに夢見心地でウットリ、飼い主さんに撫でられるまま身を任せ、警戒心ゼロのマッタリしている状況です。

怒っている時や嫌がっている時

  • 歯をカツカツと鳴らす。
  • 喉を「グゥルルルル……」と鳴らします。

リラックスしている時と同じ鳴き声ですが、モルモットの表情やボディランゲージで区別できるかと思います。

もし嫌がっていれば、怯えて体が緊張状態のまま固まっていたり、目を見開いたまま、まばたきもしない、などです。

恐怖で固まる前に逃げ回る気力がモルモットに残っていれば、喉の奥でクックックッ、と小刻みな鳴き声を上げながらひたすら逃げ惑うこともあります。

個体同士の牽制や、嫌だったり不安な時に「キー! キー!」と鳴くこともあるそうです。

餌が欲しい、かまって欲しい、撫でたり抱っこして欲しいなど、何かを要求している時

  • 「キュピィキュピィーキュピィキュピィー!」というサイレンのような鳴き声。
  • 「キュイキュイキュイキュイ……」と連続して小刻みに早く鳴く。

飼い主さんがケージに近づくと餌を貰えたり、遊んで貰えるとわかっている時や、飼い主さんに抱っこをせがみ、訴えかけるように前足でしがみついたりするとき、こんな声で要求する子もいます。

愛を語らうとき

  • 「ルルルルル……」オスからメスへの求愛行動。まさに歌うように鳴く。

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モルモットを撫でると鳴く時。抱っこして鳴く時

飼い主さんに懐いてしまえば、撫でたり、抱っこもできます。

モルモットがくつろいだ表情で飼い主さんに鼻筋や背中を撫でられるまま身を任せ、キュウキュウと鳴くのであれば甘えているのです。

ただ、お尻は触られるのを嫌がるのでやめましょう。

幼い頃から人間と触れ合ったり、時間をかけて抱っこに慣らしておけば、抱っこも大好きなモルモットに育ちます。

抱っこして撫でてあげれば、キュウキュウと甘え声で鳴きながら、うとうと寝てしまうことでしょう。

ですが、個体によっては、撫でたり、抱っこがどうしても苦手な子もいます。

強引につかんだり、抱いたりするなどの無理強いはやめ、時間をかけて信頼関係を築くのが大事です。

モルモットを抱っこする時は

モルモットを抱っこする時は、優しく名前を呼びながら怖がらせないようにしましょう。

猛禽類に捕食されるという恐怖が本能的にあるため、上から接近してくるものを警戒します。

上から覆いかぶさって影を作ってはいけません。

怖がらせないように、低い位置からモルモットのお腹の下にそっと両手を差し込み、包み込むように抱っこします。

抱っこする前から、声掛けしておくとよいでしょう。

抱き上げたら、片手でお尻を支えてあげ、もう片方の手で背中を支えてあげます。

その際、モルモットのお腹と、抱いている人とのお腹を密着させてあげると、モルモットが安心します。

または、抱き上げたら片手でお尻を支えてあげ、もう片方の手で胸を支えます。

撫でることから始め、それを嫌がらなくなったら抱っこに挑戦です。

まとめ

モルモットは臆病で警戒心が強く、触らせてくれるようになるまでには時間がかかります。

ですが、一度懐いてしまえば、撫でたり抱っこしたりと、飼い主さんの思うままです。

ずんぐりむっくりの体でヨチヨチと傍に来て、「撫でて! 抱っこして!」と甘え声で鳴いてくれることを夢見つつ、時間をかけてモルモットとの信頼関係を築いていきたいですね。

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